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広告代理店の話



電通、話題になってますね。
自殺してしまった女性のTwitter内容から、電通のブラック具合が浮き彫りになり、終いには一部のハイスペの方々からは「なぜ大学生はあんなに割に合わない業務体系の電通に行きたがるのか?」と疑問の声まで上がる始末。

そもそも残業が100hってのが怪しいですよね。100hで済むのか?
彼女が所属していたインターネット広告部門てのは、クライアント企業から予算ぽーんと渡されて、
「この金でうちのインターネット広告を1カ月運用してくれい。頼んだよー」
てな感じでして。”作る”んじゃなくて”運用”までやんなきゃいけないんですね。逐一数字に結果が如実に表れるインターネット広告ならではって感じなんですけど、これがかなーり難しい。

それがよくわかるのが、少し前に露わになった電通のインターネット広告不正請求事件です。要は
「やべっ。クライアントから100万渡されて1カ月運用任されたのに、月の半分で使い切っちった。えーい、報告書では均等に使い切ったことにしちゃおっと」てな感じでやってたのがばれちゃったわけです。

あのインテリ集団の電通社員でコレなんです。いかにインターネット広告の運用が難しいか。

それに加えて、電通は広告代理店の中でも特にクライアント企業からシゴかれる傾向がある様です。一般企業からすると電通は、「甘やかすと調子に乗ってえげつねえ予算出してくるから、少し厳しくしてやらないとダメ」みたいに考えられている様で、そのために電通の営業はかなーり無茶な要求を飲まざるを得ないことがたくさんある。

おそらくだけど、電通社員の平均寿命とかデータに出したらシャレにならない結果が出るのでは…。


てなわけでですね、「こりゃ、来年からは電通とかの広告代理店への就職希望者減るんじゃないか?」なんて声も聞かれるんですが、、、


それはまったくないんじゃないかなあ。


就活生だって色々調べているわけですから、代理店社員がどんな生活しているかなんて知ってるわけです。

「じゃあなんで広告代理店行きたいの?Mなの?」


アホかぶっつぶすぞ。
なんで広告かって?面白いからに決まってるじゃんかよ。

基本的に広告はチームで作るわけです。営業、マーケ(ストプラ)、メディア、クリエイティブみたいに担当分けて、アイディア出し合って作るんです。
そしてクライアント企業が開く競合コンペで自分たちの考えた広告案をプレゼンして、勝ったら無事クライアントからお仕事をもらえるわけです。


は?最高かよ。


いま目の前にある広告は誰かさんのアイディアから作られてるんです。じゃそのアイディアはどうやって出てくるのか。

発案者の経験からです!

その人が読んだ本、観た映画、誰かから聞いた話、いつか行ったあの場所、あの時付き合ったあの人、その他たーくさんの経験からアイディアがひねり出されてくるんです。
そんな1人1人の経験から導き出したアイディアをあーでもないこーでもないとミーティングでぶつけ合って、広告案を作って、企業に「どうじゃおれらのこのプランは!いいだろ!仕事よこせや!広告作らせろや!」とプレゼンするわけです。

しかもです。競合コンペには競合他社がたくさん参加します。就活の時にありがたくもお祈りしていただいたあの会社やこの会社まで一緒に競うわけです。やつらが寝る間も惜しんで作り上げたプランを、おれら最強チームが己の全てを結集したプランで粉々に打ち砕く!

くぅ〜今すぐにでも競合コンペで勝って、チームで旨い酒飲みたくなりますね!!

広告作るだけじゃないっすよ。この前のリオオリンピックでの安倍マリオ。
あれやったのも電通です。
4年後の東京オリンピックを世界中にプレゼン!
日本代表ですよ、彼らも。ちょっと、あれ作った人たちにも金メダルあげて!

つーわけで、やりがいが無量大数存在する広告代理店。志望者が減るとは考えにくい。

とは言えど、今回の事件も無視するわけにはいきません。春から広告に振り回される身として、今後の動きを血眼で追わなきゃなあなんて考えてます。

あと重ねて言いますが、本当にMではありません。むしろ年上のお姉さんを甘やかすのを夢見て毎日がんばってます。